こんにちは、はじめです。
副業や学習をしていると、やったこともない人に説教されたり、SNSでマウントを取られたりしますよね。
その心理の裏に隠れているものが『仮想的有能感』なのです。
仮想的有能感とは、実際の成功体験や根拠がないにもかかわらず、他人を見下したり軽視したりすることで自分が有能だと感じる心理状態を指します。
この言葉は心理学者・速水俊彦教授によって提唱され、現代の若者だけでなく大人にも見られる現象です。
たとえば、「自分はやったことがないけど、あの人よりも上手くできる」「世の中には自分より劣っている人が多い」といった発言や態度が典型例です。
目次
仮想的有能感の特徴
- 体験や実績に基づかない根拠のない自信がある
- 他人を批判したり、ネガティブな部分を強調することで自分の価値を高く感じる
- 「自分は他人より優れている」と思い込みやすい
- 他者の失敗やミスを見つけて「自分の方が上」と感じる
- 共感性が低く、自己中心的な傾向が強い
なぜ仮想的有能感が生まれるのか
仮想的有能感は、自信や自己肯定感の低さを補うために他者を下げて自分を保とうとする心理から生じます。
現実の成功体験や努力が足りない場合、他人を見下すことで一時的に自分の価値を感じようとするのです。
また、社会構造の変化や将来への不安、夢や自信の喪失なども背景にあると指摘されています。
仮想的有能感がもたらす影響
- 他人への攻撃的な言動やマウントを取りやすくなる
- 自己成長や本当の自信につながりにくい
- 周囲との人間関係が悪化しやすい
- 共感力の低下や、孤立につながることもある
まとめ
仮想的有能感とは、他人を見下すことでしか得られない“偽りの有能感”です。
本当の自信や自己肯定感は、地道な努力や成功体験を積み重ねることでしか得られません。
自分や他人を正しく評価し、共感力を育てることが、健全な自己成長への第一歩です。