こんにちは、はじめです。
学生や会社員に限らず、人間社会においてついてまわる悪口。
悪口を言った直後は一瞬スッキリした気持ちになることがありますが、その後に「なんだか気分が重い」「後悔や罪悪感が残る」といったモヤモヤを感じる人は少なくありません。このモヤモヤの正体には、いくつかの心理的・脳科学的な理由があります。
1. 自分自身をも傷つけているから
悪口を口にしたとき、その言葉を一番近くで聞いているのは自分自身です。他人を傷つけるつもりで発した言葉でも、自分の心にもダメージを与えてしまうことがあり、これがモヤモヤや後悔、自己嫌悪につながります。
2. 脳は言葉の矛先を理解しないから
人間の脳は、否定的な言葉や悪口が誰に向けられているかを厳密に区別できません。たとえば「○○はダメだ」という悪口を言うと、脳はその否定的なイメージや感情自体を自分の中に取り込んでしまいます。
このため、悪口を言うことで自分自身にも悪い影響が及び、結果としてモヤモヤした気持ちが残るのです。
3. 他人からの評価や人間関係への不安
悪口を言うことで「信用できない人」「裏表のある人」と思われやすくなり、人間関係や仕事の評価にも悪影響が出る可能性があります。こうした不安や後悔も、モヤモヤの一因です。
モヤモヤを解消するための対処法
1. 悪口を観察対象として捉える
精神科医によると、悪口を言う人や自分の感情を「興味深い観察対象」として冷静に分析することで、心理的な距離を置き、ストレスを軽減することができます。
2. 紙に書き出してみる
嫌なことや不満を人に話す代わりに、紙に書き出すことで気持ちを整理し、客観的に自分を見つめ直すことができます。これにより、悪口を言わなくてもストレスを発散できます。
3. ストレス発散の新しい方法を見つける
スポーツ、趣味、友人との会話など、自分に合ったストレス発散法を見つけることで、悪口に頼らずに気持ちを切り替えられるようになります。
4. 言葉の使い方を意識する
脳は否定的な言葉に敏感です。普段から肯定的な言葉を使うように意識することで、気持ちや行動も前向きになりやすくなります。
まとめ
悪口を言った後のモヤモヤは、脳が言葉の矛先を区別できず、自分自身にも悪影響を与えてしまうことや、自己嫌悪・人間関係への不安が原因です。
モヤモヤを解消するには、悪口や自分の感情を客観的に観察し、紙に書き出す、ストレス発散の新しい方法を見つける、肯定的な言葉を意識するなどの工夫が有効です。
「悪口を言うこと=自分にもダメージが返ってくる」ことを意識し、より健やかな心の状態を目指しましょう。