職場にいる“経営者気取り社員”の特徴と正しい対処法

こんにちは、はじめです。

どこの職場にも「自分を経営者か何かと勘違いしている社員」がいるものです。
例えば、雇われの立場なのにサービス残業を強制したり、備品の利用を異常にケチったりする人。

こうした社員に悩まされている人は少なくありません。

ぼくも職場でさまざまなトラブルを目にしており、内部通報者からの相談やコンプライアンス関連の面談、実際の事案に対する聴取を経験しました。

この記事では、経営者気取り社員の特徴・心理・職場への悪影響・正しい対処法をわかりやすく解説します。
人間関係のストレスを減らし、健全な職場環境を守るために参考にしてください。

目次

経営者気取り社員の特徴とは?

サービス残業を「当然」と思っている

「みんな頑張ってるんだから残れよ」といった空気をつくり、労働基準法に反する働き方を強制するタイプ。
雇われ社員でありながら、経営目線で「コスト削減」を押し付けるのが特徴です。

休憩時間や出勤時間などの線引きを勝手に行っており、関連法規を全く理解しません。

備品や経費に異常に厳しい

「コピー紙はチラシの裏を使ってでも節約しろ」「鉛筆はボンドで接着して延長しろ」と、経費を自分のお金のように管理したがるケース。
節約意識は大事ですが、度が過ぎると業務効率を下げ、同僚からの信頼も失います。

そもそも会社はそこまで求めておらず、その社員の勝手なルールの可能性が高いです。

自分の権限を誇張する

実際には管理職でもないのに「上に報告するぞ」「俺が決めたルールだ」と言い出すことがあります。
承認欲求や支配欲が強く、周囲をコントロールしたがるのが特徴です。

他人の成果に口出しする

「そのやり方じゃ効率が悪い」「もっとこうしろ」と、責任を負わない立場で上から目線の指導を繰り返す。
本当の経営者のようにリスクを背負っているわけではなく、単なる口出しで職場の雰囲気を悪化させます。

なぜ経営者気取りになるのか?

  1. 自己防衛本能
    「自分が偉い」と思い込むことで、自分の存在価値を保とうとしている。
  2. 過去の成功体験
    前職や小さな経験で「自分は経営の視点がある」と勘違いしている。
  3. 会社の風土
    上司がブラック体質だと、下の社員も真似してしまい「経営目線が正しい」と錯覚する。

経営者気取り社員が職場に与える悪影響

  • モチベーション低下:強制残業や過度な節約で士気が下がる
  • 離職率の上昇:若手や優秀な人材ほど耐えきれず退職する
  • 生産性の低下:備品や時間の制限で業務効率が悪化する
  • 人間関係の悪化:社員同士の不信感を生む

正しい対処法

冷静に距離を取る

真正面から反論すると感情的な衝突になりがち。

「はい」と受け流し、必要以上に関わらない」ことが第一歩。

こういった話の通じない相手には目を付けられないようにすることが一番です。

法律やルールを味方につける

サービス残業の強制は違法。
「会社の規定ではこうなっています」と客観的なルールを根拠に伝えると、個人の意見より効果的です。

場合によっては報復される恐れもあるため、直接対決を避けて社内相談窓口や社外相談窓口を利用することが有効な場合もあります。

さらに看過できないトラブルには労働基準監督署や親会社への通報、深刻な場合は警察や関係官庁への通報も必要です。

上司や人事に相談する

自分だけで抱え込まず、客観的な第三者に状況を共有しましょう。
記録を残しておくと相談がスムーズになります。

また、相談や通報の際は背後の人間関係に注意が必要です。

信頼できる同僚と連携する

一人で悩むと精神的に消耗します。
同じ悩みを抱える仲間と情報共有し、必要ならチームで改善を求めましょう。

明らかにおかしな言動や行動で職場を支配しようとする人間は、少なからずほかの社員からも反感を買っています。

転職を視野に入れる

どうしても改善が難しい場合は、環境を変える勇気も大切です。
職場は人生の大半を過ごす場所。

経営者気取り社員のためにキャリアを犠牲にする必要はありません。

自分が人生の路線変更をしなくてはならないことは本当に腹立たしいですが、対象者と残り何年同じ会社にいなければならないか考えたとき転職は一つの大きな選択肢になります。

まずは一度他部署に配置換えをしてもらうなどの対策が可能な場合もあります。

まとめ

“経営者気取り社員”は、サービス残業の強制や備品の過度な節約など、自分を経営者と錯覚した言動で職場に悪影響を与える存在です。

正しい対処法は、

  • 冷静に距離を取る
  • 会社のルールや法律を盾にする
  • 同僚と連携する
  • 上司や人事に相談する
  • 外部機関や親会社に通報する
  • 場合によっては転職も考える

あなたのキャリアと健康そしてかけがえのない人生を守るために、無理に我慢せず、戦略的に距離を置くことが大切です。

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